15年ぐらい前に、たまたまテレビをつけたら、暴力脱獄がやっていて、暇だからということで、何の予備知識もなくみていたら、えらくかっこいい。
刑務所で、何度も屈辱的な暴力を受けても、反発するところは、男だったら誰でもかっこいいと思うだろう。
この手の、権力に対しての反逆がテーマの映画がなくなり、娯楽作ばかり上映されている時代なので、よりいっそう新鮮にみえるし、魅力的だ。
囚人たちと賭けでゆで卵50個食いシーンはすごい。最後はぐったりしたままで同僚に飲み込まされて何とか完食するが、えらい苦しそう。
女性とのロマンスもまったくない、骨太な男の映画だ。
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明日へ向かって撃て!!や ハスラーなどが彼の代表作品に上がっているが、この暴力脱獄こそが、彼の骨太な男の魅力を存分に味わえる作品だったと思う。
追悼の意をこめて、もう一度彼の映画を見直したいと思う。